ルールを守る国・ルールをつくる国
2024.04.08
朝邉博史
日本はルールを守る国、アメリカはルールをつくる国と言われる。その考え方の違いからくると思われる弊害は、各所で見られる。
日本で、何か新しいことをしようとすると、「それは法律で決まっていない」ということで、役所は総抵抗勢力となる。
日本で、ベンチャー企業が新しいことに挑戦しようとすると、各省庁は「この法律のこの部分をクリアーしてください」ということで、次から次に難題を持ち掛けられ、本来の目的と違う時間とエネルギーを費やされる。アメリカでは、ベンチャー企業が目的を達成するために、州によっては新しい州法をつくって応援してくれる。次々と新しいベンチャー企業が世界企業となっていく。
ルールを守る国とルールをつくる国の違いと云われるが、日本では世界的なベンチャー企業が育たないといわれる所以である。
この違いはどこから来るか、「強い国と弱い国の違い」と言われれば、鰾膠も無いが、解決策の一つと思われる方法を、次回提案したい。