中国の秘密警察の存在を許すな
2023.05.02
朝邉博史
先月、アメリカで中国の秘密警察の活動をしていた人が逮捕されて、世界中で問題となっている。中国の反体制の考え方を持つ人を調査確認し、中国人であれば、国内に強制帰国させるよう仕向け、外国人であれば、マークしていくと云われている。スペインの人権団体によると、53か国102カ所に存在するという。
中国には、スパイ防止法があり、裁判は公開されることもなく、最高刑は死刑である。先日も日本人の会社員が、中国での赴任期間を終えて、日本に帰国する直前に、スパイ防止法で逮捕され、一切を公表していない。中国に進出している日本企業の会社員も同じ危険性とリスクがある。
中国は、自国の法律を、世界で適用しようとしているのである。経済と政治は分離して考えるといわないで、そろそろ日本人も目覚めてはどうだろうか。
いま、世界の中で日本のみが、突出した金融緩和政策を続け、円安の進行が続いているが、これを逆手にとっては如何だろうか。観光の推進ではなく、再び、世界の工場として世界の製造業を引き受けるのである。日本国民の勤勉さと能力を持って引き受けるならば、世界の最先端のハイテク工場として蘇る道も見えてきそうである。