円安の弊害と対策(その3)
2021.04.01
朝邉博史
何故、ここまで国債発行残高が増え続けているのか。一言で表現すれば、政府と公務員が一体となって、大きな政府を指向しているからです。
政治家は、当選するため国民にバラマキを約束します。政権与党が、税金を使って国民を買収しているのです。各省庁の公務員は、天下りの利権と仕組みを作ると、出世すると云われています。税金を納める国民の立場で言うと、費用のかかる無駄な組織を作ることは、犯罪にも等しいと考えます。民間であれば、債務超過の会社の社員は、給料が上がらず、退職金さえ貰えないのが普通です。身分保証はなく、失業の心配さえあります。
大きな政府を指向する弊害は、民間の活力を失わせる方向に行くこともあります。社会主義の国家へと向かい、自由と夢と活力を失わせる方向に行くのです。
国家は、常に小さな政府を目指し続けて、国民の自助努力の精神と創意工夫を進めていくところに、民間の活力はよみがえり、国民一人一人が、人間的にも成長できるものと考えます。