北方領土の日

2024.2.7

朝邉博史

日本政府は、本日2月7日を「北方領土の日」として、ロシアとの外交交渉を後押しするための様々な行事を全国で展開するという。一方ロシアは、ロシア住民の移住を推し進め、最近では温泉を開発して、ロシア各地あるいは中国から観光客を誘導しょうとしている。

安倍政権時代に、北方四島あるいは二島の返還のチャンスはあったが実現していない。また、無条件の日ロ平和条約の締結をロシアから提示されたが、それも日本政府は拒否している。

安倍政権時代に10年かけて築いた親日ロ関係は、岸田政権のウクライナ支援、ロシア制裁によって、完全に消滅したといえる。

岸田政権は、ロシアを敵視しながら、領土問題を話し合おうとでもいうのか。茶番である。すでにロシアは、北方領土問題は存在しないという立場にある。

今の日本は、南から中国、北からロシアに攻め入られる危険性をはらんでいる。戦争で失った領土は、戦争でしか取り返せないというのが、歴史の教訓である。他国に侵略されるまで、憲法9条を死守しようとでもいうのか。日本の国土と国民は当たり前に守れる国にしたらどうか。日本の政治家は。