日本の繁栄と輝きを復活させよ
2025.06.14
朝邉博史
1980年代、日本のGDPは世界第2位であり、教育水準も世界のトップレベルにあった。現在は、一人当たりのGDPは、韓国にも抜かれ、大学の世界ランキング共々低迷し、G7の中でも最下位となっている。
原因は明らかであるのに、低落の方向へ進んでいる。いまでも、中国、韓国の受験競争は熾烈を極めているが(必ずしも良い方向とはいえない)、日本の小学校では、三段階の絶対評価で、学校によっては「よい」が半分以上の学校もあるという。運動会でも一位をつけないという。おかしいではないか。努力と切磋琢磨を認めない結果平等を目指しているのであろうか。このような国で成長する人材が、世界のリーダーとなれるとは想像できない。
また政治家は、バラマキと物価動向、貸付金利の動向で、国の経済が成長するとでも思っているのであろうか。
世界は競争原理の中で、淘汰され、成長しているというのに、日本は、教育も政治も競争原理が働かない方向を目指しているのであろうか。
子供の勉強学習に、順位をつけて何が悪い。努力する人を褒めて何が悪い。勉強の科目によっては得意、苦手があって当然であり、努力目標も立てることができる。また勉強ではない、スポーツとか音楽、観察力とか好奇心のある方向を伸ばしていくことの何が悪い。
役人が主導で国の技術開発を進めると、経営感覚のない方向で無駄な出費が増えるうえに、努力なしに天下り先を確保しようとするからよくない。国は、競争できる環境と、許認可等では、規制でなく応援する仕組み作りが大切であると思う。
切磋琢磨して努力する人が報われる社会、新しい技術開発、新しい仕組みと考え方が実現できる社会、また、そういう方向を目指さない人は、自分の理想的な生き方が実現できる社会を目指していきたい。国は環境を整えることに専念し、小さな政府を目指して頂きたい。