日銀総裁は英断を

2024.06.11

朝邉博史

日本銀行は、マイナス金利政策は見直したものの、本格的な利上げは躊躇しているように見える。電気代の値上げは、対前年比5割を超えている地域もあり、国民の生活実感としては2%の物価上昇とはかけ離れている。

自民党の某幹事長が「日銀総裁の首はいつでも替えられる」と発言したことがあるが、これは、国債発行残高が雪だるま式に増えないようにゼロ金利政策を続けるよう日銀総裁に促したもの思われる。しかし、政府が借金の返済の意思がなく、バラマキを続けるのであるならば、金利の上昇も必要ではないか。

円安が、日本にとっては良いという論稿も見受けられるが、円安は国土の価値も含めて、確実に日本の国富を減少させる。

10年以上続いたゼロ金利政策あるいはマイナス金利政策を転換するのは、エネルギーが必要であると思うが、日銀総裁におかれましては、是非、英断を。

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