核戦争の危機
2022.7.5
朝邉博史
世界人類が気づこうが気づくまいが、現在、核戦争の危機真っただ中にある。ロシアは世界一の核大国である。しかし通常兵器はアメリカやEUよりは劣る。西側諸国がウクライナに兵器供与し続けて、ロシアをギリギリまで追い込めば、戦術核を使用するのは目に見えている。核戦争の連鎖の始まりである。
高所から先が見える、良識あるリーダーであれば、和平に動く。しかし現実は、名誉欲に取りつかれたゼレンスキー大統領と先が見えないバイデン大統領が先導し、世界のマスコミが煽る。
元々のきっかけは、ゼレンスキー大統領が、ウクライナ東部のロシア系住民を殺戮して、空爆をかけていたのである。大統領が自分の国の国民を殺していたのである。歴史的に何度もロシア系住民とウクライナ系住民の争いはあるが、プーチン大統領はロシア系住民を保護して、ウクライナがNATOに加盟しないことのみを求めていたのである。(3月19日「ウクライナ問題の国際正義」参照)
日本は、安倍政権下で築いてきたロシアとの友好関係のもと、和平交渉に動いてゆくべきところ、岸田総理は勝ち馬に乗るがごとく、ロシア制裁に動いてしまったのである。日本の国益も世界の平和も考えていない。
戦争状態にあるロシアに対して、制裁に動いておいて、その報復措置としてサハリン2で不利益をこうむると、「契約は守ってもらわなければ困る」はないのではないか。日本の総理として日本の国益を考えることも出来ず、あまりに先の見えない愚かな指導者というほかない。来年、広島でG7を開催する予定にしているが、アメリカの核の傘下で守られながら、非核3原則を主張する矛盾がわからない指導者では困る。
現在、世界は核戦争の危機まっただ中にある。世界がロシア・ウクライナ戦争を煽るのではなく、和平に動けば、まだ間に合う。核戦争を防ぐことができる。