TPP加入を申請した中国と台湾

2021.10.7

朝邉博史

9月15日、オーカス(アメリカ、イギリス、オーストラリア三国の軍事同盟)発足の翌日、中国がTPP加入申請し、6日後に台湾がTPP加入申請してきた。中国は「一つの中国」を拠り所として反発している。

TPPは「物品及びサービスの貿易並びに投資の自由化及び円滑化を進める」趣旨で設立合意されてきたものであり、共産党独裁の中国(中華人民共和国)は、その出自において、加入の参加資格がないと考えられる。また台湾(中華民国)は、自由主義の民主国家であり、参加資格があると考えられる。

中国は台湾を「一つの中国」と主張するが、台湾という国は、物理的にも政治的にも経済的にも、歴史上中国であったことは一度もない。全く別の国として存在し、発展してきているのである。

中国は、第二次世界大戦で、日本がアメリカに敗れたために独立できたのであり、日本は日清戦争で中国に勝ったことはあるが、日本が中国に敗れたことは一度もない。(中国は日本に勝ったというが歴史を捏造する国である)

最近では、中国は「沖縄はもともと中国の一部であった」と、大学の教授クラスの論文を含め、エスカレートしてきている。債務の罠とともに、歴史の歪曲、捏造により、「核心的利益」と主張して、国を併合し、自由を奪っていく国である。