日本人救出の法整備を
2021.09.11
朝邉博史
アフガニスタンのタリバンが政権を掌握して、現地にいる日本人及び大使館で働いていたアフガニスタン人を退避させるため、自衛隊機が派遣された。しかし、救出したのは、日本人一人のみと云うニュースを見て愕然とした。
8月15日にタリバンが首都カブールを制圧して、各国は、翌日又は翌々日には、軍用機や民間機を派遣して、救出に向かった。日本が自衛隊機の派遣を決定したのは、23日である。自衛隊法に抵触するかどうかの検討に時間を要したという。現地政府の同意が必要であるという要件に抵触するといわれるが、そもそも無政府状態に陥っているからこそ、邦人の救出が必要となったのである。
韓国は、日本より1日早かったおかげで、ほぼ全員が救出された。自衛隊機は、目的を達することなく帰国し、日本政府は、世界に恥をさらした。
このような事態が二度と起きないように、自衛隊法を改正し、必要な法整備をして頂きたい。外国に行ったとき「私は日本人です」と、自信を持って言える国にしたい。