読書のすすめ
2022.6.6
朝邉博史
現代はネット社会で、あらゆる情報がインターネットを通じて得られるとも言われている。しかし、これは大きな誤解である。アルゴリズムもネット広告も、スマホやパソコンを使用している人の関心分野を、次々と表示するように設定され、世界が広がらないのである。
書店や図書館に行くと、自分が見たことも考えたこともない世界の書籍が目に入ってくる。特に、今まで興味も関心もなかった分野のコーナーに行くと、何か新しい視点が得られる内容の書籍との出会いもある。
全体主義国家では、情報統制が敷かれ、インターネットにおいても政権に都合の悪い考え方や情報は遮断され、載せても次々と削除される。公共の場で、主張したり、出版したりすると、連行され行方不明となる。
実は、報道の自由が保障されているはずの民主主義国家においても、似たような事が起きている。マスコミの報道が偏っている、偏向報道がされているのである。アメリカの場合は、バイデン大統領の方針と、息子ハンターのウクライナ利権が背景にあり、一方的にロシアを非難する主張と報道一色である。日本はアメリカ追随で、ロシア非難ウクライナ支援一色である。
ロシア非難のプロパガンダに使われたブチャ虐殺は、遺体の大半がウクライナ軍しか使用していない矢羽弾の炸裂で死亡したことを仏憲兵隊らによって確認されている。クラマトルスク駅爆破事件では、元国連の査察官スコットリッター氏がウクライナのミサイル発射台から発射されていると指摘している。集団墓地埋葬は、CNNの記者が現地を訪れ、ロシアの民間人虐殺ではないことを確認し、報道修正している。日本のマスコミはウクライナ側から提供される情報を真実のものとして流し、誤りがあっても修正報道はしない。ロシア側からの情報は、捏造されているという言い回しで報道している。
真実を見る目は、偏向報道で得られることはなく、自分が読書によって歴史を知り、多角的に物事をみる視点を得、真実を見極める視点と考え方が確立されて得られるものと信じている。